地元の観光名所のひとつである国指定天然記念物の石見畳ヶ浦(いわみたたみがうら)は、別名床の浦(とこのうら)と呼ばれ、広大で平坦な砂岩光景に圧倒されます。水平線と千畳敷との光景や、夕日との光景は、撮影スポットとしても最適なんですよ。また、石見畳ヶ浦は、学術的にも貴重な化石も発掘され てるんですよ。まさに天然の博物館!明治五年の大地震の前までは、今のように隆起してはなかったと伝えられています。
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畳ヶ浦隧道
畳ヶ浦の千畳敷は、畳ヶ浦隧道を抜けると お目見えします。トンネルが一般となった時代に隧道とはなかなか味があっていいですよね。結構長いのですが、電灯もありますのでそこまで入り辛くないかと。でも、薄暗さ感はあるので若干怖いかもしれませぬwまた、トンネル内には、説明版がいくつかあります。一応、舗装もしてあるので車いすの方でも通過することは可能ですが道幅がそんなに広くないのですれ違い時は気を付ける必要があるかもです。昔は、ここまで立派なトンネルはなく、海際の道を打ち寄せる波の中歩いていたんだそうです。
1つ目のトンネル
1985年4月に、(株)長沢組によって施工された、延長80.4mの隧道です。1つ目のトンネルは、若干暗めなんですよねー。どこまで続くんだろうって感じの入り口ですしね~。でも、トンネルを抜けたら素晴らしい景色がまってますんで♪
観世音菩薩
1つ目の隧道を抜けると、如意円満のご利益がある観世音菩薩像が祀られている場所があります。観世音菩薩像の写真はあえてとりませなんだ。昔は、お堂もなかったようです。正直、何故ここにあるのかって思ってしまいました!
洞窟内からの景観もなかなか綺麗ですよ。打ち寄せる波の音とひんやりとした中での静けさとで、雰囲気に浸ってしまいました。でも、漂流したゴミが残念だったなぁ。
2つ目のトンネル
1996年7月に祥洋建設(株)によって施工された、延長94mの隧道があります。こっちのトンネルは、まだ新しいからか、明るさがあります。隧道で語ることもないので特にこれ以上説明できませんw。さぁ、景勝地まであと少しですので頑張って進みましょう。
千畳敷
約4万9千㎡の広さがあり、砂岩層が浸食されて出来た平坦な面となってます。その表面には、無数の規則性のある亀裂があり、その様が畳を敷いたかのようなため千畳敷と呼ばれるようになったそうです。木村晩翠の石見物語にも景勝地として紹介されています。また、幕末の浜田藩士である伊東祐命(いとうすけのぶ)が詠嘆した歌に「面白き 石見の海の 海邊にも 畳が浦に しく浦はなし」とあり、他にもいろいろな歌があるようです。まぁ、詳しくないんで何を歌われているのかはわからないのですが、柿本人麻呂の歌にも似たようなのがあったような…。
満潮時には、海水に浸るので、藻が生えている部分があります。個人的に、草原もあるのかと一瞬思った次第ですw
ノジュール
腰かけ状の丸い岩をノジュールと言い、貝殻に含まれる炭酸カリウムなどがとけだし化石などに集まり砂岩層内に硬い塊を形成します。その塊を長い年月を掛けて波で浸食されノジュールとなるんだそうです。これ自然に作られたんですよね。いくつもあるし、全てが個性的な形です。見方によっては動物のようにも思えますしwなにはともあれ、自分好みのを見つけて撮影したら面白いかもですね。
馬の背
千畳敷の中ほどにある小高い山の部分になります。砂岩層と礫岩層で断層崖となっております。でも、今回の写真は断層崖側でない海側の方を撮影していますので、断層崖を見るには現地でどうぞ♪
キノコ岩
砂岩の柔らかい部分が雨風によってけずられ、硬い部分が上側に残りキノコの笠のようになっています。自然によって作られた彫刻ですよね。沢山のキノコがあるので、何キノコか想像するのも面白いかもですよ~
化石
断層がずれて、山側部分が隆起したため、1600万年前の海底を見て触れることができ、鯨骨、流木、貝などの化石も見ることができます。化石の採取は、禁じられていますので、壊したり、持ち帰ったりされないようにしてくださいね。あと、ハート型をしたハッピーシェル(ノムラナミガイの化石)ってのもあるので見つけてみられてはいかがでしょうか。よく見ないと気づかないし、見つけると幸せな気分になりますよ